やりたいことややるべきことが大量すぎて処理しきれなくなっている情報社会の現代。
そんな中「もっと気楽に生きてもいいんじゃない?」と思わせてくる「しないことリスト」という本を読みました。
読む前とあとで僕自身見た目がバッと変わったとかは当然ありませんが、気の持ちかたみたいなところに変化があった1冊なので書いておきたいなと。
この記事ではphaさん著の「しないことリスト」を読んで僕が感じたことについて書いていきたいと思います。
目次
- しないことリストに書かれていることは極論
- 「しないことリスト」を読んで思ったこと
- まとめ:しないことリストは人生を気楽にしてくれる本。切羽詰まってる人にこそ読んでほしい。
しないことリストに書かれていることは極論
現実として取り入れるのは難しいことが多いです。
というのも多くの人は独り身でほぼニートみたいな生活を望んでるわけではないと思うんですね。
ある程度お金は欲しいし、人によっては旅行たくさんいきたいって人もいるでしょう。
ただ、しないことリストに書かれているphaさんの考えの中には「なるほど。そういう考え方もあるんだ。」と思えることがたくさんありました。
phaさんの生活を取り入れる必要はないけど「こういう考え方もある。生活もある。」と知っているだけで精神的な焦りが減り、ストレスを抑えられるんじゃないでしょうか。
「しないことリスト」を読んで思ったこと
「しないことリスト」を読んで僕が思ったことや体験談などについて書いていきますね。
少しでも参考になれば幸いです。
情報の断捨離思ってる以上に重要説
しないことリストでは「しなきゃいけないことが多いのは情報が多すぎるから」と書かれています。
しなきゃいけないことがたくさんあれば人々はがんばろうとして結果儲かるからだと。
確かに現代社会はインターネットの普及で情報量があまりに多くなりすぎました。
情報量が多いあまり自分では処理しきれない情報を抱えてしまって「あれやらなきゃ。これやらないと。でもあっちにもやることあったな。」って感じになります。
こうなるとどんどん行動力や体力はなくなってしまうので、ストレスが溜まりどか食いしたり、病気になってしまったりするんですね。
情報の断捨離をしてしないことを増やすといいでしょう。
英語を話せるようになったらかっこいいし使う場面あるかもしれません。
でも今そこまで重要?ということを考えて「まあ英語なくてもいけるよな。」って思ったら一旦英語の勉強をしないことリストに入れてみてください。
一気にやること減りますから。
もし今後英語の必要性が上がってきたときに勉強し始めればOKです。

本当にそれ、しないといけない?
あなたがやってることって全部しないといけないことなんでしょうか?
家事って本当に自分でしないといけないですか?
子どもの面倒って自分でみないといけないですか?
会社って本当に行かないといけないですか?
そんなことないですよね。
家事やりたくないならやらなくてもいいようにできます。
掃除機かけるのは床に何も置かなければルンバみたいなお掃除ロボットに任せられますし、毎日の床拭きもブラーバとかにやってもらえます。
洗濯も乾燥機付きを買えば干す手間とかもなくなりますよね。
まあ服の痛みとかが気になる場合は、洗濯代行サービスとかあるので頼むのもいいでしょう。
子どもの面倒も毎日見る必要はないです。
ときどきベビーシッターに頼むだけでも負担は全然違ってきますよね。
僕は今洗車自分でしません。
ガソリン入れたついでとかに洗車してもらうんですがだいたい20分程度で終わりますよね。
その時間別のことに使えるのはかなり精神的に楽です。
もちろん車が趣味なら洗車も楽しいでしょうからいいですが。
会社にすら”行かなくてはいけない”ことはありません。
貯金があれば一旦仕事をやめるって選択もできますし、職種によってはリモートワークで在宅勤務もできるかもしれません。
このように「しなきゃいけない」と思われてることの中には案外「しなくていいこと」もいっぱいあるんですよね。
実は勝手にしなきゃいけないと決めちゃってるだけなんですよ。
他人の評価<<<自分の価値観
あらゆる行動の元は自分の価値観に沿って行うようになると人生がめちゃくちゃ楽になります。
僕は個人で働いているので会社に通っていません。
今も自宅の自室でパソコンカタカタ叩いています。
ときどきカフェで仕事したりもします。
これってもし僕が他人の目や評価を気にしまくっていたらできないと思うんですよ。
僕は田舎に住んでるので周りは割とお年寄りが多いです。
そんな中20代後半の男が昼頃に家に帰ってきたり外で運動してるとどう思うでしょうか?
まあなんも思ってないかもしれないですけど、こっちとしては「若いやつが何してんだ?い仕事は?」とか思われてるんじゃないかって考えるわけですよね。
「他人なんてどうでもいいか。自分のやりたいことをやりたいようになろう。」って決めてるから僕自身はそもそも他人がどう思ってるのかすら気にしていません。
ときどき「ずっと家にいて周りの人になんか言われない?」とか聞かれますけど、「言われたとしても知らねーよ。」って感じなんですよね。
引きこもりやニートとなるとまた話は別になってくるんですが、自分の生活を守れているなら他人の評価なんて無視して自分の価値観ブッ通しましょう。
これに気づいてからは精神的ストレスがほぼなくなりましてめっちゃ楽になりました。
自分のペースで生活する。「周りのペースに合わせること」をしない
自分のペースで毎日過ごしてますか?
僕はだいたい自分のペースで過ごせています。
結果からいうとめっちゃ楽に生きています。
でも一時期他人のペースに合わせて生活してる時期あったんですよ。
半年だけ。
半年だけ身内の工場勤務をしていたことがありまして、当然一番下っ端なので色々とやること大量にあるんですよね。
今やってる仕事の途中に別の仕事を入れられたりするなんて会社だと当たり前ですよね。
ですがそれが嫌で嫌で仕方なく半年で体調崩しました。笑
そして今は一人でのんびりと仕事しています。
自分のペースで仕事をするようになってからは仕事が「嫌なこと→結構楽しいこと」に変わったので自然と集中力ややる気が高まりめっちゃ効率よくできています。
エネルギーは有限。分散すればするほどうすーくなる
人が使えるエネルギー量は決まっています。
もちろんめっちゃエネルギー量が多い人と少ない人の差はあるんですけど、自分が今持ってる最大エネルギー値は決まってるんですよね。
今100あるエネルギーを一つのことに注ぎ込めばほぼ100のエネルギーを使うことができるんですよ。
そのため集中力が高く、やる気や生産性も高い状態で作業を進めることができるでしょう。
しかしたった一つ増やして2つ同時にエネルギーを注ぎ込めば50しか使えなくなるんですよね。
50のエネルギーだと単純計算だと半分しかエネルギー使えないので良い結果を残すのが難しくなってしまいます。
と言っても僕はエネルギーに関しては訓練である程度増やせると思っています。
なので少しずつエネルギーの最大量も増やしていってみるといいでしょう。
自分の性格傾向を知るとエネルギーの使い方が上手くなる
著者のphaさんは平日仕事が終わると疲れ切っていて仕事以外の予定を入れる気力がなかったと言っています。
これはおそらくphaさん自身が内向的な性格をしているというのが大きいんじゃないかなと思うんですね。
性格には大きく分けると外向型と内向型があります。
内向型の人は簡単にいうと「自分以外の何かと接するとどんどんエネルギーを消費していく性格」なので、会社で仕事とかしてるとめっちゃ疲れやすいんですね。
そして一人でゆっくりすることで回復します。
逆に外向型の人は人と接することでエネルギーを回復します。
わかりやすい例だとパリピは外向型の典型です。
内向型の人はよく「外出するの苦手。もっと外に出て人と関わった方がいいんだろうな。」とかネガティブになっちゃうんですが、エネルギーを回復するために一人になるのが必須なんですよ。
なので変にネガティブならず「一人時間は自分にとって必須なんだ!」と知った上でやりたいことに使えるエネルギーをしっかり回復させましょう。
勉強のやり方を身につけておけば、将来何かを覚える必要が出てきたときに困らない
これは僕も勉強をやっててよかったーと思ってることですね。
勉強のやり方って学生の頃に学べるんです。
もちろん今すでに社会人だとしても遅くはないんですが、すでに学生の頃に学んどけばもう1回学び直す必要ないんですね。
しかも勉強ってどの分野で仕事するとしても結局必要ですから、できるだけ早い時期に勉強の仕方を学んでおくといいでしょう。
勉強の仕方を学んでおくといつどのタイミングで新しいことを覚えないといけなくても、ある程度抵抗感なく効率よく覚えられるので、成長が早くなって楽しく仕事や勉強することができますよ。
phaさんは「しないことリスト」の中でマインドマップやKJ法を紹介しています。
諦めも肝心!方向転換は早い方がいいこともある
諦めずに続ければいつか成功する。
こう言われていてなんか美徳感ありますよね。
特に日本人は周りのペースに合わせちゃう傾向強いですから「ひたすら続けてたらなんとかなるんだ!」って思ってる気がします。
海外に友達いないから知らないですけど。
でも時には一度諦めた方がいいこともあるんですよね。
しかもできるだけ早めに。
よく出てくる例として飛行機の話があります。
福岡に行きたいのに北海道行きの飛行機に乗ってもどれだけ早く着こうが意味ないよね、と。
遅かろうが早かろうが方向性間違ってると自分の目的地に着くことはできません。
「続けていたらいつか成功するかも。」と考えるのではなく「この方法で本当に成果出てる?もっと別の工夫しないとダメじゃない?」と考え続けましょう。
伸び悩み始めたらすぐに考えて間違ってそうなら即方向転換が実は一番近道です。
仕事は人生じゃない
仕事をするために人生があるわけじゃなく、人生を充実させるための手段の一つが仕事であるにすぎない
ほんとこれ!としか言いようがない1文です。
仕事が人生になってる人があまりに多い気がします。
仕事が趣味!超楽しい!って人の場合は仕事をすることで人生が充実するのでいいでしょう。
ですが多くの人は「今日も残業か。金稼いでも使う時間ないやん。」って感じだと思うんですね。
これでは人生が充実してるとは言えません。
この場合も将来の目標のため今貯金してるとかならいいですけど、だいたいは時間なくて勝手に溜まってるだけですよね。
毎日遅くまで働いて土日は疲れを癒すためにひたすら寝る。
これだと一生人生が充実せずに終わってしまいますよ。
もっと楽しくて充実した人生を送りたいと思ったことがあるならまずは残業を減らし、自分のやりたいことができる時間を1日30分でもいいから増やしてみてください。
すると「あー、やっぱ楽しいな。てか30分とか足りねえ。もっとやりたい!」って思うはず。
この感情が充実した人生への第一歩ですね。
残業を減らす方法については「残業を減らす13の方法!これで夜の時間に余裕をもとう!」を参考にしてみてください。
著者は冬になると冬眠する?
phaさんは冬になると1日中家にいたり、ベッドで菓子パンを食べ続けたりしているそうです。
それぞれの自由なのでいいんですけど、もしあなたが「もっと精力的にガンガン活動したい!」って思ってる場合はこんな生活は絶対にしないようにしましょう。
というのも1日中日光に当たらず、運動もせず、菓子パンを食べるというのは人から活力を奪う3大コンボです。
むしろphaさんの活力が低いのはこういった生活が原因じゃないかなと読んでて思ったりもしたぐらい。
活力を高めて集中力・やる気・生産性に満ちた生活をしたい人は
- まず日光を浴びる
- 運動量を確保する
- 砂糖をできる限り摂らない
ということに気をつけましょう。
この3つに気をつけるだけでもかなり心身が軽くなって行動力高まりますよ。
行動力を最大限に上げる方法は「他人から期待されないこと」
他人からの期待はプレッシャーとなってのしかかってきます。
そうなるとどんどん行動できなくなっていくんですよ。
プレッシャーはその人が耐えられる間は良い方向に働いて成績を上げる手伝いをしてくれます。
オリンピックとかですごい力を出す人はプレッシャーが程よくて力に繋がってるんですね。
ですが逆に他人からの期待がその人の限界を越えるとプレッシャーは最大のストレス要因となってしまい押しつぶしてしまいます。
結果成績はどんどん落ちていってしまい「潰れて」しまうんですね。
また行動の幅にも影響がでます。
サッカー上手い子がいたとして「お前は将来サッカー選手だな!」みたいに周りに期待されまくるとしましょう。
でももしかしたら中学生になったのを機に野球やバスケをやってみたいかもしれません。
ですが他人の期待がのしかかってくるのでサッカーを続けざるを得ない。
そんな状況に陥って行動が全くできない人たちは年齢関係なくたくさんいるんですよ。
人間が変わる方法は3つしかない
人間が変わる方法についてはいろんなところで言われてますよね。
- 時間配分を変える
- 環境を変える
- 人間関係を変える
時間配分を変える
英語喋れるようになりたいとしましょう。
平日1日に使える時間が3時間あるとして
- テレビ1時間
- ゲーム1時間
- 英語1時間
だとなかなか英語は上達しません。
ある程度日常会話ができるようになるまで2000時間英語の勉強は必要と言われています。
ということは1日1時間の英語の勉強だと単純計算で2000日=5.5年ほどかかる計算になります。
もし3時間全部英語の勉強に使えば2年かからずにある程度の英語力がつくんですね。
時間配分は自分の工夫と覚悟で今日から変えられるので、一番取り組みやすいでしょう。
環境を変える
変わりたい人は環境も変えていきましょう。
周りにゲームとか漫画、アニメ観る用のパソコンを置いていたり、大好きなギターが置いてあって英語の勉強に集中できると思いますか?
まれにいる意志力が半端ない人以外は無理です。
そこで環境を変えるために勉強する場所には勉強用具以外置かないようにしましょう。
ワンルームの一人暮らしのように生活空間と勉強場所を分けられない場合は、カフェとか自習室、学校、早朝の職場を使ってみるといいんじゃないでしょうか。
人間関係を変える
英語の上達のために勉強しようとしてるとき、あなたの周りが全く勉強せずに飲みに行ったりはしゃぎ倒してる中誘いを断り続けて勉強するのは至難の業です。
人は良くも悪くも周りからの影響を受けまくるので、英語上達のために勉強したいなら周りの人も勉強してる人に変えればいいんですね。
そうすると常に勉強が視野に入ってきます。
たとえ仕事から疲れて帰ってきても「みんなも勉強してるしちょっとでもやるか。」ってなるんですね。
勉強仲間は別に同じ科目じゃなくてもOK。
他の人は読書してたりフランス語の勉強してたり、ブログ書いていてもいいんです。
とにかく自分の目標に向かって行動してる人を周りに置けばあなたの目標までの道のりも近くなるでしょう。
人と会うときスマホをみているのは失礼?
phaさんの考えとしては「場合による」と言ってます。
お互いにスマホをみてても不快感を与えないような相手の場合は別にスマホ見ながら会話していてもいいんじゃないかと。
これには僕も同意です。
お互いにスマホをみているということはスマホを観ながら会話するのに不快感を感じていないってことですから別に問題ないと思うんですよね。
ですが相手がスマホを観ながら会話されることに不快感を持っている人の場合はやめましょう。
これはすぐに雰囲気として現れるのでわかります。
特に40代あたりから多くなってくるかなーと思うので、仕事の取引先で用もないのにスマホを触るのはやめた方がいいですね。
ちなみにスマホを触ってなくても机の上に置いているだけで、人としての信頼度が下がってしまうという研究もあるので気をつけましょう。
趣味をもつ
人生を楽しむためには仕事だけでは足りないと思います。
上でも言ったように仕事が趣味で超絶楽しいって人の場合は問題ないんですけど、多くの人はそうじゃないはず。
趣味を持つことでまずは人生楽しんでいきましょう。
著者のphaさんは「仕事以外でやりたいことが何も思いつかない場合、その理由は2つある」と言ってます。
- 疲れている
- やりたいことに出会えていない
一つ目の疲れているってのはわかりやすすぎますよね。
疲れているので仕事が終わった頃には何も考えられません。
とにかく帰って寝るだけで限界。
休日も疲れ残ってますからとにかく疲れを取るためにほとんど寝て終わるでしょう。
なので趣味なんてやってる精神的余裕がないんです。
この場合はしっかりと休める時間を作ったりそもそもの精神的ストレスを減らすなどして対処していきましょう。
精神的ストレスを減らすには筋トレと瞑想が効果的です。
2つ目のやりたいことに出会えていないというパターンも多いですね。
そもそもやりたいことがわかってない状態で趣味とか作るのは難しいです。
やりたいことに出会えていないパターンの対処法は簡単です。
とにかくいろんなことにチャレンジしてみましょう。
- 英語の勉強を始めてみる
- ボルタリングに行ってみる
- スノボー行ってみる
- ゴルフしてみる
- 映画を観にいってみる
- 断捨離してみる
などなど色々ありますよね。
現時点で趣味がない人は何が趣味になるのかわからないので、自分で色んなことを試しつつ誘われた初めてのことにはどんどんチャレンジしていくといいですね。
趣味があるのとないのとでは人生の輝き?みたいなものが全然違うのでとりあえず試してみるといいですよ。
人の批判は無視でOK
何を考えているかよくわからない生物に批判されても、「よく喋るテレビだな」位に思っておけばいい
この1文読んだとき面白くて少しにやけました。
周りの批判にすごく感度の高い人多いですよね。
僕も以前はそうでした。
しかもその批判を受け入れてばかりで落ち込んだりしてたんですよね。
他人の批判はその人の基準で行われた判断なので、僕としては関係ないんですよ。
人の意見ばっかり聴いていたら自分の人生なくなっちゃいます。
それに気づいた時僕は批判のほぼ100%をスルーしちゃうことにしました。
もちろんいきなり全部スルーできるようになったわけではなく今でも全部はスルーできません。
ですが少しずつ1ヶ月に1%とか2%でもスルーできるようになって自分の意見をしっかり持てるようになれば人生の質が変わってくるでしょう。
もちろんまれに建設的で有益な批判もあるのでそういうのは聞き入れた上で行動しましょう。
まとめ:しないことリストは人生を気楽にしてくれる本。切羽詰まってる人にこそ読んでほしい。
しないことリストは読んだ後に「こんな生き方もあるんだなー。ちょっと気貼りすぎてたかも。」と思うような本です。
僕自身ストレスまみれで生きてるわけではないんですが、その状態でもまだまだ力抜いて生きてもいいんだなーと思ったので、ストレス社会で生きてる人は1度読んでも全く無駄はないんじゃないでしょうか。