どんな場面でも突然何か書き出す人。
もしかしたらあなたの周りにも一人ぐらいいるかもしれません。
いわゆるメモ魔という人であり、一見とにかくメモらないと気が済まないってだけに見えるんですよね。
しかしメモ魔並みにとにかく書き出すというのは思ってる以上に大きなメリットがあります。
この記事でははメモ魔になるメリットについて書いていきたいと思います。
目次
メモ魔になることで得られるメリット
思考が整理できる
メモとして考えてることを書き出すことで思考が整理されます。
人間の脳はマルチタスクが苦手なので頭の中で考えられることって1回につき一つなんですね。
なので2つ以上のことを組み合わせて考えるためには紙に書き出して頭の中でやることを減らす必要があるんですよ。
脳はアイデアを組み合わせるだけに使うんです。
パズルと同じ感じですね。
手元ではいろんな形のピースを触りながら頭の中でパズルを組み合わせていきますよね。
もしパズルを全て脳内で終わらせようとしたらどうでしょう。
無理ですよね。
人間の思考はパズルよりも圧倒的な情報量を処理して組み合わせているのでメモとして書き出さないと思考が進まなくなってしまいます。
視覚を使って考えられる
思考を進める時に視覚も使えるというのはめちゃくちゃ重要だったりします。
というか頭の中だけで考えている場合とメモも使って考える場合では、思考の深さも変わってくるのでメモを使う方が圧倒的に良いアイデアを生み出しやすくなります。
また、人間は動いている方が脳が活性化するんです。
ドラゴン桜とかでも歩き回りながら暗記してますよね。
考えるっていうとひたすら机に向かって頭の中で思考をぐるぐる巡らせるイメージがあります。
ですが紙に思いついたことをガンガン書き出していくスタイルの方がいいアイデアが出てくることも多いんですよ。
メモをするのに慣れるまではメモること自体を忘れがちなんですが習慣化されてくるとメモ持ち歩かないと気持ち悪くなるぐらいです。
考えを前と今で比べることができる
メモ魔になるとメモしたその時の考え方が情報として残ります。
人間ってすぐに考えが変わる生き物なんですよ。
1日2日でまったく違うこと言ってる場合もありますし、早ければ1時間後には真逆のことを言っています。
メモ魔の場合なぜそうなったのかがわかったり前と今の考え方を組み合わせたりできるようになるので頭の中だけで情報を処理しようとしてる時に比べて情報が尽きることがありません。
超繊細なアイデアをメモすることで留めることができる
ワーキングメモリに情報が保存されるのはほんの数秒〜程度と言われています。
こんな短時間しか覚えてられないことをいくつも覚え続けるのは不可能なんですね。
なので「いいアイデアきた!」と思った時はスマホのメモ帳でもいいのでパッとメモしておきましょう。
いいアイデアきた!と思っても「後で時間できたらメモしよう。」と考えている間にどんどん記憶は消えていっています。
反射的にメモを取れるぐらい習慣化していきましょう。
使えないアイデアもメモしておくと後々化ける可能性あり
アイデアはその時使えると思っても後で見返すとほとんどが微妙なものだったりします。
でもこの”使えないアイデア”をいくつもメモしまくってると「お?このアイデアとこっちのアイデア足したらめちゃくちゃ良くないか?」とか「このアイデアにあっちのやつの一部だけ足したらいい感じやな!」ということがいくつも出てくるんですよ。
世の中のめちゃくちゃいいアイデアってほとんどはこのパターンでできているそうなので、どんどんメモリましょう。
メモ書きで記憶が定着しやすくなる
いちいち全部のことを覚えようとすると脳はすぐパンクしてしまうので忘れるようにできています。
でも一度書いたことって案外記憶に残るものなんですよ。
しかもメモ書きを加えるようなことって自分の興味に引っかかっているものなんで尚更ですね。
テストじゃないので正確に記憶しておく必要もないですし。
頭の中をメモに書き出すと疲れが減る
頭の中に情報を置きっぱなしにしていると常に記憶領域が働くので疲れます。
最近なぜかめちゃくちゃ疲れるし疲れ取れないなーと思ってるなら無駄に記憶領域を圧迫してることがあるかもしれません。
一度紙とペンを持ってきて全て書き出してみましょう。
一度もやったことがない場合は無意識の手前ぐらいにも色々情報が残ってたりするので1日かけてがっつり書き出してみてください。
メモ魔になるだけで時短できる
メモ書きを常に行っておくことで忘れることが減ります。
後々にやらないといけなかったことを思い出したり「次は何しようかな」とか「あれどこに置いたっけ?」みたいな無駄な時間が減るので一回あたりは1分とかでもこれから先のことを考えると圧倒的な時短効果を生み出してくれます。
情報に対するアンテナの感度が上がる
メモ書きを習慣化することで情報感度が高まります。
例えば次のダイエット企画のメモを大量にとってるとしましょう。
そうすると電車や新聞のダイエット広告が目に入りやすくなってくきます。
他にも昼食に入ったお店で隣に座ってた女性たちの会話がダイエットかもしれませんよね。
カフェでコーヒー飲んでたら隣のスポーツしてそうな人が筋トレに関しての話をしてるかもしれません。
ダイエットに関するメモをしてなければおそらく聞き流しているか耳に入ってこないでしょう。
ですがメモを習慣化することで情報感度が上がり普段ならスルーしてるところからも情報を手に入れられるようになるんですよ。
メモは手書きの方が効果的
メモをする場合できれば手書きを使った方がいいでしょう。
これはプリンストン大学の論文でして、学生たちにTEDの動画を見ながらメモを取らせたんですな。その際、半分のグループにはラップトップを使わせて、残りには紙とペンでメモってもらった、と。
その後、動画の内容について質問したところ、次のような差が出たみたい。
- 事実に関する質問:ラップトップと手書きのグループに正解率の差は出なかった
- 概念的な質問:ラップトップよりも手書きのほうが正解率が高くなった
大学の講義中とかパソコンでメモってる方が早くて楽なんですが、しっかりと記憶に定着させて深く理解するためには手書きメモの方が良さそうですね。
といってもわざわざ紙とペンを取り出すのが無理な時もあるので、手書き用メモとスマホでのメモ療法をうまく使っていきましょう。
満員電車とか運動中はギリギリスマホを操作できるとしてもメモ出せないですからね。
思いついた時すぐにメモしないとアイデアは消えていくのでいつでもメモれるようにしておいてください。
メモ魔ってなに?
ほんの少しでもためになると思うことがあれば紙なりスマホのメモを使って記録を残していく人のこと。
真のメモ魔は紙タイプのメモをメインに忘れた時や時間がない時だけスマホを使ったりする傾向がある気がします。
メモ魔は情報を紙に書き出して記録すると同時に”書き出す”という行為によって頭の中の思考を整理していってるんですね。
結果いわゆる”デキる人”にはメモ魔が多いと言われています。
なぜメモ魔は”デキる”のか
人間の脳内でいつまでも置いておける情報量は思ってるよりはるかに少ないんです。
なので「俺は絶対忘れやんからいける!」とか思ってても実は全然覚えていなかったということも多いんですよ。
なぜなら忘れてしまったことすら忘れているから。
「あれ?なんか覚えとかなあかんかったけどなんやったっけ?」と思えるのはまだマシでそれは忘れたことのほんの一部に過ぎません。
人間の脳にはワーキングメモリという部分があり、そこでほんの数秒程度思い浮かんだことを記憶するんですがほんの数秒ぐらいしか覚えていられないんです。
だからパッとメモ書きしておかないとすぐに消えていくということになるわけです。
めちゃくちゃいいアイデアが出ても後回しにすればもう思い出せなくなります。
どんどんメモで整理して外部に記録を残していきましょう。
メモ魔は仕事ができない?
ときどき聞くのが「メモ魔は仕事ができない」ということ。
メモ魔は仕事ができるしアイデア豊富だよって言ったのになんで「仕事ができない」って言われることがあるんでしょうか。
理由は以下の通り。
- 仕事ができない人からの妬み
- なにも考えずにメモってるだけ
この辺りですね。
仕事ができない人はできる人を妬む傾向にあります。
なので「あんなにメモばっかりしてるのは記憶力がないからだよ。」とか言いだすんですよね。
ちなみに記憶力と仕事ができるかどうかは別なのでそもそも話がかみ合いません。
中には本当に仕事ができないメモ魔もいまして、その場合は「なにも考えずにメモってるだけ」なのが多いです。
メモしてるのはいいんですが、内容をちゃんと考えつつどうやって活かしていくのかとか復習に使わなければメモする意味ってないですよね。
周りにメモ魔なのに仕事できない人がいるならさらっと使い方を教えてあげると一気に化ける可能性があります。
メモ魔が書き出したら邪魔してはいけない
メモ魔はアイデアが出てきたらいきなり書き始めます。
もしかしたらすげーいい感じのことを思いついたのかもしれません。
アイデアは繊細で本当に一瞬で消えてしまうこともよくあることなのでメモ魔が何かメモしだしたらそっとして置きましょう。
一度飛んでしまったアイデアは2度と戻ってきませんからね。
過去の有名人にはメモ魔が多い
- エジソン
- ナポレオン
- アインシュタイン
- ナイチンゲール
- シューベルト
- ベートーヴェン
- ゲーテ
- ショーペンハウエル
- ニュートン
- パスカル
など歴史の教科書に載っているような偉人はとにかく半端ない量のメモを残しているようです。
「天才とは99%の努力と1%のひらめきである」という名言を残したエジソンは生涯にノート3500冊のメモを残していると言われています。
本当に桁違いの数ですよね。
メモのすごさが伺えます。
もちろんメモをするだけで有名人になれるわけではありませんが、記憶を情報として保管するためにもメモを使ってみていいんじゃないでしょうか。
そもそも脳だけではスペース不足!メモを活用せよ!
脳は部屋みたいなものです。
人によって多少の記憶領域の差があってその分さっと覚えていられる量も少しだけ違いますが結局はすぐに限界がきます。
部屋もものをどんどん詰め込めばすぐにスペースがなくなってしまいます。
今度ものを取り出そうと思ったらどこに置いてるかわからなくて探さないといけなかったり取り出そうにも周りがごちゃごちゃしてて出せなかったりしますよね。
パッと行動できる部屋を作るためには定期的に部屋の掃除と断捨離が必要なわけで、これは脳内も同じなんですよ。
脳の整理のために気づいたこととか適当に思い浮かんだことはささっとメモする習慣をつけていきましょう。
そのメモを1週間に一度や1月に一度整理して見直せば後から使えるアイデアがどんどん出てくるかもしません。
まとめ:メモ魔になって圧倒的な成果を出そう!
メモすげえなって感じですよね。
もし少しでもメモの効果がすごいなと思った場合は手始めに今読んだこの記事で必要な部分をメモ書きしてみましょう。
メモの習慣がなければ習慣になるまでは意識して書いていくしかありません。
無意識にメモを書き始めるようになったら日常は少しずつ変わっていきます。